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廃材天国始まって以来の異例の事態に!

さすがに、ここ香川の瀬戸内沿岸という温暖な地域でも、 毎日一日中まきストーブが焚けるようになった。


鉄工所の廃材で作った巨大自作薪ストーブ。 最大90㎝の薪が入る設計。

廃材の薪の供給はいくらでもあるが、薪を切るというのが一仕事。 なので、出来るだけ短くしなくてもいいように大きくした。

だが!

今年は「廃材天国」が名前負けする事態に!!

いつもは解体屋から来た廃材をチェーンソーで切った薪を累々と山積みにしてある。 その廃材の薪のストックが少ないのだ、、、。

トタンで養生したA級の廃材はあるが、肝心の薪用の廃材のストックが少ない。 ソコソコはあるが、春まで毎日焚き続けるには相当な量が必要になる。

早速、解体屋の社長に電話。

じ「また、風呂木お願い出来ますかねー!」 解「はいはい!何車ぐらい?」 じ「当面、ストックがほぼないんで、何車でもお願いします!!」 解「出たら電話するわな。」

解体屋の皆さんは、焚き物としての廃材の事を「風呂木」と呼ぶ。 ウチ以外に需要があるのでが、お風呂屋さん。 今でも解体屋の廃材を燃料にして銭湯のお湯を沸かしてるそうな。 そりゃ、労力はかかるが、燃料代がタダって魅力的!

そう。 そもそもは、備前焼で修行して窯焚きの燃料として貰い始めた廃材。 「こんなにあるなら、家でも作れるんちゃう??」 という冗談が現実化したのが、この廃材天国。

今では、冬の薪ストーブは暖房と調理を兼ね、夏でもステンレスカマドで廃材を燃やす。 五右衛門風呂も一年中毎日焚いてる。


とりあえず、4t車一杯分来た!


野遊と土歩と3人で切りにかかる。 チェーンソー2台と、卓上丸ノコの3台体制。


1時間ちょいで瞬殺!!


また場所が空いたので、次の廃材の搬入を待つ。


家の前に積み込む。


奥の引き違いのサッシを入ってすぐに薪ストーブがある。 薪を積み込む場所と、実際に使う場所が近いほど使い勝手がいい。


近くに積みきれない分が出たが、まだまだこんなもんじゃあ春まで足りない。 近くで解体現場があり次第、解体屋が持ってきてくれる事になってる。


朝一番には、丸太を入れる。


丸太の脇で廃材の角材を燃やし始める。


エアの調整口を開けると、どんどん燃える。 燃え始めは特に煙が多く出る。 上に設けたフードの奥には換気扇をつけて、煙を吸うようにしてある。 この設備は途中からだが、これをつけてから室内に灰や埃が落ちなくなった。

それから、煙突が長いのとストレートに屋根出ししてある。 この事が薪ストーブの煙を排出する、いわゆる「引き」がいい事に繋がる。


薪ストーブの上の面積が広いので、たくさんの鍋が乗せられるのも魅力。 奥から、ご飯の蒸し器、味噌汁の出汁、野草茶と朝の定番セット。


最近はお米を5分搗きにして炊いてる。 一度に1升炊いておいて、冷めるとこうして蒸す。 電子レンジと違って、文字通りふっくらと蒸しあがる。


味噌汁の出汁は昆布、いりこ、干し椎茸。 これに大根や揚げを入れ、自家製の味噌を入れるとパーフェクト。 これは毎日欠かさず作って飲む。 毎朝飲んでもいっつも、 「美味~い!」 と唸る最高の味。


これが野草茶。 ヨモギ、カラスノエンドウ、ドクダミ、スギナ、シソ、ビワ、カボチャの種。 朝煮出して保温ポットに入れておくと、一日中熱い野草茶が飲める。


さあ、朝ご飯が出来た。 漬物が、いぶりがっこ(たくあんの燻製)、大根の糠漬け(浅漬け)、ミョウガの梅酢漬け、ナスの糠漬け。 その左は、梅干を叩いて大量の鰹節をまぶしたもの。 その左の味噌を各自好みで出汁に溶かして味噌汁にする。 こうする事で、味噌の酵素を活かしたまま飲める。 それと、濃さを各自好みに調整出来るというメリットもある。

廃材利用のエネルギーの自給はとっても楽チン。 山から薪を集めてくる労力に比べると、 電話一本で持ってきてくれる解体屋の廃材をチョチョイとカットして積み込むだけ。 後は毎日積み込んだ山から廃材を取っては燃やす。

その動線にも無駄は禁物。 家の中心に薪ストーブがあるのはカッチョイイが、うちのように入り口に入ってすぐだと、 薪をくべる時や灰を出す時の木屑や灰が落ちてもすぐに掃除出来る。 このメリットは毎日の事なのではかりしれない。 めんどくさい事は長続きしないのだ。

廃材を手軽に集めて、毎日一日中焚くには、こういうスムーズな流れを構築する事。 これに尽きるぞ!

人間一人の労力には限界がある。 周りに声を掛ければ、このようにしてタダのエネルギー生活を満喫出来るんだ。

天ぷらカーにしても同じだが、声を掛けて油を集める労力を惜しまなければ、燃費ゼロを実現出来る。 タダより高いもんはない?? これを覆すのが、自分なりの工夫と段取り、いい意味でのこういうルーティーンを作り上げるのだ!!

タダ最高!! 廃材最高!! それをしたたかに利用する強欲なスタイルがクール!!!

一時期は、エネルギー問題が深刻になれば、こんなに潤沢に廃材を入手出来るんだろうか?と心配になった事もあった。 でも、実際には持ってきてくれる解体屋や、天ぷら油をくれる飲食店が引く手数多で、もらいにくくなる事はなかった。

もし仮にそうなった所で、また新たなな廃材入手ルートを見つけるまでだ。 また、その開拓の探求が楽しくってしかたがないーーー!!

その時々での臨機応変な対応。 直感と即興のぶっつけ本番。 この瞬間瞬間こそに、生きてる実感を脈々と感じられる。

ああ、、、。 つくづく、この棄てられてゆく産廃を利用し尽くす廃材ライフは天国だ!!!

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