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廃材で作った倉庫に扉を自作③(廃ビニールを張る)

廃材パイプハウス倉庫の扉作り。


前日に完成した方の観音開きの大扉。 自作大蝶番もスムーズに動作してる。


反対側。 こちらは去年から枠だけは作ってて、放ったらかしにしてた。 土歩に細い部材をインパクトでつけてもらう。


完成。 蝶番が錆びてきてるが、6mm厚の鉄板なので全く心配ない。

さあ、両方とも下地は整った。 いよいよ、ここの大きな観音開きの扉に張る素材を何にするか?

板は重くなるし、暗くなるのでNG。

ポリカ波板は買わないといけないのでNG。

他に光が入り、軽い素材で、この扉を塞ぐ材料があるのか?

しかも、買うことのない廃材で?

ある!


ドン!!

廃材天国では大重宝してる、ビニールハウスの張り替えた時に出る廃材。

農業資材は普通の市のゴミなんかに出せない。 しかも大半が塩ビ(たまにポリエチレンのもある)なので、燃やすと真っ黒な煙とともにダイオキシンを発生させる厄介な産廃。 当然、棄てるのにはお金がかかる。

廃材天国では、これをたくさんストックしてある。

屋根の下の防水材として、大活躍。

屋根の総面積80坪超えという超大きな母屋の屋根。 バラバラの廃瓦葺きの屋根の防水もこれに頼ってる。

先日、堂々の完成を迎えた丸い鶏小屋の土屋根の下もコレ。

まず廃材の板で下地を作り、この廃ビニールで防水する。 そしてその廃ビニールが破れないように、廃ブルーシートなどで保護する。

その上には、廃瓦だろが、残土だろうが、何でも乗せる。 条件は雨と風に絶えられて、日光で劣化しない素材。 もちろん廃材で!

実はこの条件で手軽に手に入る廃材って、希少なのだ。

廃瓦と残土なら、電話一本で、ダンプが来てドザーッと下ろしてくれる。 何しろ、よそに持っていくと、金を取られる。 うちに持ってくればタダで、引き取ってくれる。

河原の石をコツコツ自分で拾いに行くなんて手間はめんどくさい。 プラスチック系の廃材は日光に耐えられない。 鉄系は金になるので、廃材としてはホイホイもらうのは困難。

そういう状況下での選択肢で、自然とこうなった。

タダ 自分で取りに行く労力がない 扱いやすい 余っても、何とかなる

こういう条件を満たす廃材って、中々ない。

まずは解体屋の梁とか柱という木材。 そして、廃瓦と残土。

廃材の柱で構造を作り、 屋根にビッシリと板を敷く。 廃ビニールで防水。 廃ビニールを守る廃ブルーシートを置く。 それをを日光から守るために、廃瓦や残土を乗せる。

ザックリ言うと、廃材天国内の建物は、大抵こういう構造。 廃ソーラーパネルの乗ってる大きな軒だって、同様。

廃材談義がヒートアップしてきたが、扉の続き。


まずはバサッと覆い、ガンタッカーで仮止め。

みなみに、この屋根はセッパン屋根の廃材と、アスファルトシートの廃材を半々で葺いた。 たまたまもらえたが、こういうのは滅多と手に入らない。


ある程度ピシッと張る。


最終的に廃ビニールを押さえるのは、細い木の廃材。 これを丸ノコで細く挽いて、部品を作る。


これで完成。


内側から閂(かんぬき)をつけた。 これで風で煽られる事もなくなる。

何の計画性もなく、日々生活しながら、 「あそこに屋根があったらええなー。」 と、倉庫を作り、 「やっぱ、扉いるよな。」 と、作り始める。

市販の蝶番ではダメだったんで自作した。 何だかんだで、廃ビニールを張った。

どの作業も、取り掛かり始めた時には、設計図も完成予想図もない。 これは一軒目の廃材ハウスも、今住んでいる廃材の家にも共通する、原則。

廃材利用で絶対にやってはいけないのが、周到な計画や美しい完成予想図。 取り掛かる前からそんな妄想にふけるから、一歩が出ないのだ。

それに、設計図に最大の欠点は、 作業の途中で、「コレがあるからあそこに使おっと。」 と、気軽に変更ができない点。

一人で作業し、その場その場の思いつきで即興作業

これなくして、廃材の家は完成しない。

少なくとも、廃材天国では!!!

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