先日の石垣鯛を捌いた時に、出刃包丁のカケが気になった。
カブト割りや、骨を叩いて、お吸い物用にバラすとどうしても出刃はカケる。














その時も砥石は必ず「荒砥」から。 これは刃物屋の主人に教わった、研ぎの基本。 「ちょっと研ぐだけやから、中砥でええわ。」というのを繰り返す事で、どんどん「刃」のエッジのシャープさが出にくくなる。

こういう刃物の手入れは手作り生活の鍵。 ここをしっかりやってると、何を作ってもサクサクと気持ちよく料理出来る。
チェーンソー、丸ノコ、電気カンナ、ノコギリ、ノミ、、、。 これらも全く一緒。 材料は廃材でも、道具の切れ味が悪いと、ダメダメ。
林業の職人は休憩の度にチェーンソーの目立てをする。 大工さんもノミやカンナをしょっちゅう研ぐ。 寿司職人も毎日包丁を研ぐ。
プロはこういう事を徹底するのに、家庭の包丁やDIYの道具の手入れが不十分というのはよくある。 全てにおいて、プロ仕様の道具なり、刃物を揃えるのは大変。 でも研いだり、刃を交換したりと、ちょっとの心がけで全然違う。
一つの仕事に専念する職人じゃなくとも、医食住、エネルギーの自給という生活全般を手作りするのだ。 その作業の一つ一つに、 「またあの作業かー。」 「アレって大変なんよねー。」 と重い腰が上がらなくなると、自給生活は滞る。
包丁を握るのにワクワクする。 チェーンソーの切れ味に快感を覚える。 草刈り機の作業が爽快。
という風に、 ①手入れされた道具での作業って、取り掛かる前からモチベーションがアゲアゲ。 ②作業中も快適で気持ちがいい。 ③結果として、何をやっても上手くいくようになる。
こういう順番。 特に滅多にしない作業こそ、日曜日の楽しみのような趣味的要素もある。
これこそが、 生活=仕事=遊び という公式を成り立たせるユエンなのだよ!!!