クリスマスイブは実家に集まる。
ひいおばあちゃんの命日と、 弟の源の次男あさひくんの誕生日と、 一応、クリスマスパーティーも兼ねて。
鮨パーティーにしようと、魚を仕入れた。
当初は手巻き寿司にしようという計画だったが、 折角いい魚が入ったので、握り鮨にする事にした。
まずは鯛。 割と小ぶりな天然物だったが、よく活かっており、まずまずの刺身が取れた。
シャリは玄米。 甘みは本味醂だけで、米酢と柑橘酢を加減して混ぜる。 以前、梅酢と摩り下ろしたリンゴという組み合わせも美味しかった。
素晴らしい鮨職人の腕前を味わうのも悪くはないが、大抵シャリが甘過ぎるのが玉に傷。 自分で作ると、好みの味に出来るのがいい。
お次は鯵。 ショウガを添えるのは当然だが、大葉のない季節なので白髪ネギとゴマを組み合わせた。 個人的な好みとして、鮮度のいい青魚の刺身なり鮨は最高!
これはベエスケという大アナゴ。 塩をすり込み、蒸しただけのシンプルなアナゴの鮨。
忘れてはならないのが、光物のサヨリ。
最初の写真に入れ忘れてたが、イカもあった。 これは剣先ではなく、スルメイカ。 鮮度がいいスルメイカは、スパッと皮が剥がれるし、刺身や鮨にしても馬鹿にならない。 このイカは肝が太くて、肝醤油でこの鮨を食べると抜群。
イカやアナゴに梅肉を添えるのもいい。
子どもは出汁巻きの鮨が好き。
さあ、ここから手巻きに移る。
イカと出汁巻きに椎茸と人参。
サヨリ、コンニャクに、三つ葉。
鯵に白髪ネギとワサビ菜。
これは変わり所で、ワサビ菜、チーズのオイル漬け、プチトマトのピクルス。
間違いない組み合わせを写真に撮ったが、 他にも、メイメイが、 「これを入れるとどうや?」 「これもアリやな!」 と、組み合わせは無限。
色々とその時の閃きで、薬味を入れたり、味付けを変えたり出来るのが、手作りの醍醐味。
店で出てくるものにイチイチ、 「これでもうちょっと、甘みが控えめやったらなー。」 「ここに柚子が入ると締まるやろなー。」 とか、内心思ってしまう者には手作りが打ってつけ。
そういう事を思わせる隙を与えさせずに、 「これは!!!」 という、感動に値する品が出ない店には行きたくはない。
主人公のあさひくん。 子どもたちが楽しんで作った、三分搗きのご飯のシャリがクリスマスケーキの代わり。
あっこちゃんの作った芋とリンゴのパイもあった。
魚を下ろしたり、鮨を握るスキルなんかはプロの職人からすると話にならないレベル。 ケーキの見た目なんかも一緒。
でも結局、いつもの自画杜撰で、 「最高!!!」 とか喜んでるんやからねー。
これでいいのだ!!!
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