ここの所はほぼ廃材の家に引きこもって、土壁の部屋のリフォームに集中してる。
天井が終わり、土壁も徐々に乾きつつある。 今リフォーム中の土壁の部屋が11~12坪。 約23畳ぐらい。
子どもたちの部屋としては広すぎるので、半分に仕切ろうと思ってた。 半分が野遊と土歩の部屋。 後の半分は母屋隅で場所を取ってるビワエキス、みかんペーストなどの瓶詰めの保存食置き場。 味噌や漬物の甕も置きたい。 冬場に大量に煎った玄米珈琲もたくさんあるし。 そういう用途にも土壁の部屋にしてよかった。
部屋を仕切るのに丁度いい角材もふんだんにある。
最近新たに来るようになった解体屋の社長が持ってきてくれた「桟木」。 3cm×6cm×4mという超使いやすいサイズが揃ってる。 自分で手バラシすればいざ知らず、解体屋がダンプで持って来てくれる廃材の中ではピカ一のレベル。
良さそうなのをみつくろって、軽トラで運ぶ。
こういう古い廃材の釘は錆びて強烈に食い込んでる。 カンナを当てる前提なら別だが、抜こうとせずにグラインダーでカットする方が早い。
グラインダーのとサンダーでザッと磨く。 内装なのでトゲが刺さらない程度にはしておくが、自分ちやしそこまで徹底的にピカピカにする必要はない。
真ん中の柱に沿わせて部屋の真ん中の床に留める。
3寸角で大枠が出来たら、桟木で下地を作る。 あくまでもこの仕切りは仮のもので、子どもたちが巣立ったら取り払う前提で作ってる。 部屋は細かく仕切らない程使い勝手がいい。 やはり伝統建築の襖や障子で仕切る文化は理にかなってる。
桟木が全て入った。
次は子どもたちのリクエストの二階建てベッド。
家に居る土歩が何かとやりたがる。
にこちゃんは木っ端を集めたり片付けしてくれる。
土壁の下に落ちて固まった土をスクレーパーでガシガシ落としてくれたり。
二階建てベッドというか、二人とも二階がいいという事でこうなった。
仮の仕切りなので定番のゴザ。 畳屋に行くと、「もっと積もうか?」と持ってかえって欲しさ満点の廃材。
タッカーで留める。 エア工具は子どもでも使いやすい。
超サクサク進む。
あっという間に張り終えて、子どもたちが自主的に雑巾がけしてくれた。
これまた急がせずに言っておけば畳屋がせっせと持ってきてくれる廃畳。 「上物だけでお願い!」と頼んでおくとほんとにキレイなのが来る。
子ども部屋から敷き始める。
右の列は丸鋸でカットして部屋に合わせる。 特にスタイロ畳は丸鋸でスカッと切れる。
嬉しくって出来てすぐに寝てみた。 別々に寝るのは怖かったようで、一緒に寝てた。
部屋を色々カスタマイズしたくて、毎日何かしら追加してる。 これはオーディオを置くための棚。
つい最近空き家になった親戚の家から来た、コンポ。 ウォークマンが差し込めるようになってる。
梯子は解体現場から来た二階建てベッドのものを利用。 廃材の時計もつけた。
家の材料はおろか、家具、家電、時計などの日用品まで、何一つ買う事のない時代。 僕は大人になってからこういう生活を始めた。 うちの子どもたちは最初から買わなくても何でも手に入るというのが当たり前。
「別に金を稼がなくても、十分な生活が出来る。」 これが家族で共有出来てると、心底不安がない。 「何かあった時に!」の何かも大抵自分たちで対応出来る。 南海地震で家が壊れたって所詮廃材やしまた作ればいいと、マジに思ってるからね。 この感覚を理解出来る者は少ないと思うけど。
そうは言っても、何かと仕事を頼まれて金は入ってくる。 決して清貧を勧めてる訳ではないし、経済システムからの離脱とかは考えてない。 そんなに要らないんならと、ボランティアに勤しむ事もまたしない。
一軒目の廃材生活の時は、「とにかく金を使わないし、稼がない。」という事に拘ってた。 しかし今となっては金に執着しない程、金に困らないというパラドックス。
金の話はタブーという空気は強い。 ネットの中でのうさんくさい儲かり話と、正味で自由な人生を手に入れるための金の話がごっちゃになってはいけない。 なので、ここでは詳しくは書かない。 今度の「廃材天国見学会」や4月の「自給自足合宿」ではそういう話もしたいと思ってる。
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