廃材天国の陣です!
古民家を改修して、猪や鹿を解体する施設を作っています。
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前回の記事
水平出しと、ワイヤーメッシュ
前回の記事で配管と砕石の転圧を紹介しました。 今回はコンクリート土間の打ち方です。
まずワイヤーメッシュを敷き、レーザーレベラーで水平を見ます。
ワイヤーメッシュはハッカーと番線で固定します。
型枠作り
型枠の位置を下げ振りで確かめます。
これでワイヤーメッシュと型枠は完成です。
この段階で床排水の目皿を取り付けます。 VU50排水管用の目皿には2種類あり、 VU50の直径とほぼ同一の小さなものと、 今回使ったトラップ付きの大型のものです。 今回は下水に繋ぎ込まないので、 ここにトラップは必要ではないのですが、 目皿が大きい方が排水させやすいのでこちらにしました。
生コンが入らないようにキッチリと養生します。
ミキサー車が来る直前に、しっかりと水を打ちます。 これはコンクリートを打つ場所の湿気や気温、湿度によって変えないといけません。
ミキサー車登場
約18㎡の面積を、10㎝厚で打つので、1.8㎥注文しました。 生コンシューターを借りましたが、道路よりも家の方が高いので、傾斜が緩いです、、、。
そのため、せっせと奥から手前に送る仕事がかなりのもんです。
一輪車でガンガン運んで入れていきます。 周囲のコンクリ基礎にはレーザーレベラーで出した水平のラインをケガいていて、 真ん中の方はたまに立ててある鉄筋に養生テープを巻いて目安にします。
ダンパー
ダンパーで突っついて砕石を下に下げて、モルタル分を浮かせるようにします。 この作業を念入りにやっておかないと、仕上げの時に砕石がガリガリ引っかかってキレイに出来ないのです。
ダンパーの前についたゴム板によって、かなりキレイになります。
アルミスクリード と呼ばれるトンボで均します。
網下駄という忍者ハットリくんの水蜘蛛のようなものを履いておくのがポイントです。
仕上げ
約1時間半後に仕上げの作業に入ります。 この時間がまたマチマチで、気温と湿度によってかなり変わってきます。 歩くのには網下駄が超大事で、足跡をつけないようにそーっと歩きます。
仕上げ鏝でなでた後を足跡を消すようにバックします。
更に時間を置いて、2回目の仕上げです。 この時はスタイロフォームを二個づつ持って移動しながら、仕上げ用の鏝で丁寧に仕上げます。 生コン車の都合で最初に打ち始めたのが14時ぐらいからだったので、仕上げは夜に及びました。
翌日の様子です。
外にもコンクリート土間を作る
次は外にも型枠を作って、コンクリートを打つ準備をします。
90mmのU字溝を埋め込んで床排水を作ります。 ここで猪や鹿の内臓を出したりするので、ジャンジャン水を流して洗うのです。
まずは10㎝の土間だけ打ちます。
U字溝には養生テープをしっかりと貼ったグレーチングを置いておきます。
2回目のミキサー車登場です。 今度は13㎡で、同じく10㎝厚で打つので1.3㎥頼みました。 前回のシューターはかえってしんどかったので、普通に一輪車で運びます。
奥から手前へとジャンジャン入れていきます。
やっぱしダンパーが肝心です。
2回目になり、こういうミニダンパーがある事を知って、 角なんかの大きなダンパーでは届かない部分をしっかりと押さえました。
バッチリ上手くいきました〜! ちゃんとU字溝に水が流れるように微妙に傾斜をつけてあります。
全体的に1回目よりも更に上手くいくようになりました!
奥の部分には基礎の立ち上がりを作るので、更に型枠を作ります。
この写真の一番手前部分が2m×2.5mの柱だけの軒下になり、 その奥が3m×3mの部屋、その奥が最初に生コンを打った室内で4m×4mという3つに区切られます。
手前から「0次室」、「一次室」、「二次室」と呼ばれます。 保健所に解体施設としての認可を受ける時の呼び名です。 「0次室」は猪や鹿を軒下にぶら下げて、高圧洗浄機で泥などの汚れを落とす場所です。 「一次室」は内臓を出して洗い、頭や骨などから外して枝肉にする場所です。 「二次室」はその枝肉ごと大型冷蔵庫でエイジングしたり、 小分けにして真空パックにしたり、冷凍保存する場所です。
急な雨除けと、日差し除けに簡易タープを張りました。 シートに柱二本と杭に細いロープで固定するだけで、少々の風でも大丈夫です。
立ち上がりの型枠完成!
砕石、砂、セメントを各舟に入れて左官グワで練ります。
抜けないようにナットを付けた寸切りボルトを埋め込みます。
ミニ水平器でキチンと垂直にします。 これが歪んでいると、穴を開けた土台を上から入れ込む時に上手く入らないのです。 細かいけれど、重要なポイントです。
ジャジャーンと完成です!!
ぶっつけ本番で覚えたスキル
生コンを10㎡超えて打ったのは、2018年の11月が初めてで、35㎡でした。 電話で土建屋の友人や左官職人で聞きながらの緊張感のある現場でした。
今回は18㎡と13㎡を二回に分けて打ったので、超余裕でした!! こうしてぶっつけ本番から始めても、何度か経験してくるとどんどん技を吸収してくるものです。
陣
「自分で最初から最後までやったるぞ!」 この強烈な意思だ!! これさえあれば、少々の技やスキルはどんどんついてくるのだ。 むしろ、優れた場所や人から学んだ所で、 「自分でやる!」という意思のない、ダラダラとした取り組み方では、身に付きっこないぞ! いい例が、学校や会社で嫌々やらされた事って、全く身についてない、、、。 自分から主体的にガッついてやれ!! そういうモチベーションにならないようなら辞めてしまえ。 なぜならそんなに好きでもない事に人間は情熱を注げないようになってるのだ!!! ワクワクする事せずに生きとる価値あるんかーーー!!!
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