「廃材建築家」と似てる「ナチュラルビルダー」が来廃してくれた。
飯田ベンジャミン善郎という男。 ツリーハウス、丸太、流木、ストローベイル、アースバッグ、、、様々な素材と工法を用いて、お店、公園、イベント会場、と様々なシーンを手掛けられてる。
今現在は僕も倉庫を頼まれた「月麻太陽自道」の三好トウヨウくんの自宅を大々的にリフォーム中。 一ヶ月も香川に滞在して仕事をしてる合間に廃材天国を見に来てくれた。
飯田善郎ベンジャミンの公式サイト http://yoshirobenjamin.wix.com/site#!works/ccab
サイトの中の数々の仕事も凄いけど、実際にトウヨウくんの家を見に行った。 築40年ぐらいの小さくて中途半端な中古住宅を上手くリフォームしてた。
天井を抜いて、薪ストーブを設置。
壁に張った断熱材としての畳の上には漆喰を塗るそう。 かなり斬新で大胆なリフォーム。
無垢のカウンターの端にはキッチンストーブがビルトイン。
薪ストーブの近くに配したアンティークレンガがいい味。
廃材の柱のチョウナの跡がド迫力。 ここはコンポストトイレ。
何と下の部屋が広くてドラム缶を3本設置するとか。 更に凄いのはドラム缶の底から水分は下に抜けるようになってて、ウンコは一年ぐらいかけて腐葉土になるシステム。 既に他での実績もあり、上手くいくんだそう。
このコンポストトイレは今までの概念を覆すとんでもないシステム! 家の構造上の問題もあるので、ウチですぐには導入できないかれど、是非取り組みたいシステム。
いやーーー。 凄かった、、、! 善郎さんも全く独学。 弟子入りしたりプロに教わったりという経験は無く、自分で自分の家をリフォームしながら色々経験して今に至る。
細かい内装のアイデア、テクニック、ディテール、どれも凄いし勉強になった。 遠い現場に厳選して道具や設備を持ち込む要領や、現場での作業の段取りも垣間見た。 廃材天国という恵まれた環境で、自分の家の仕事だけならいざしらず、頼まれた仕事のために遠方での作業というのはそういう段取りが命。
言わば、自分の家で自分のために家作りをするなんてのはママゴトみたいなもの。 自分が納得しさえすればいいだけなのだ、気持ち的にも超お気楽。 しかし、頼まれた仕事の場合は時間的な制約の中で施主に納得してもらうために最大の効率で作業する。
まあ、同じ「建築」に関わってはいても、いい意味で全く別モノ。
そういう意味合いを益々強く感じた、善郎さんの現場だった。
いや、そんなにバリバリとよそでの廃材建築をやりたい訳では決してないんやけどー、、、。
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