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セルフビルド、自給自足生活の見学会を開催しました。2018.11/4「廃材天国見学会」のご報告!

2018.11/4「廃材天国見学会」のご報告!

廃材セルフビルドの母屋、 二階建の工房、 薪のカマド、ストーブ、五右衛門風呂、 廃材ソーラー発電、 手堀りの井戸、 天ぷらカー、 という諸々のウチの見学会。

泊りがけの「自給自足合宿」、 日帰りの「廃材天国見学会」、 2013年から始めて、年に1~2回づつやってきた。

5年前と比べると子ども達も大きくなり、僕ら夫婦のスタイルも徐々に変化してきた。 もちろん、「廃材利用で自由でラフな生活」というコンセプトは一貫している。 それは今後も変わらない。

さあ、今回の見学会も濃い面々が集まった!

まずはこの見学会のファウンダー、博之さんのオリエンテーションから。 先日のセミナーは講師の話をみんなで聴くというスタイル。 この見学会では、自己紹介から始まり、廃材利用や自給自足に関心のある方同士の交流も目的の一つ。

その後は一連の見学ツアーのスタート。

まずは天ぷらカー。 元々ディーゼル車であれば、どんな車でも天ぷら化出来る。 2タンク式のWVO車(wasted vegetable oil=廃油)の構造の説明。

ボンネットの中の 「軽油タンク」、 「熱交換器」、 「6ポート」(切り替え弁)、 をそれぞれ解説した。

この3つの部品を用意して、元々の軽油のホースを外してそれぞれをホースで繋ぐ。 これが一番シンプルな天ぷらカーの説明になる。

実際にエンジンをかけてみて、天ぷらの排気ガスを匂ってもらった。

車検証の「バイオディーゼル燃料100%使用車」という記載も見て頂いた。 これも陸運局で簡単に登録出来る。 バイオ燃料に軽油を混ぜたりすると、燃料自体が課税の対象になる。 ウチの車のように2タンクに分離して、 軽油と廃油を弁で切り替えて、 廃油のタンクは100%廃油という風にすると、非課税になる。

農業用のビニールハウスに使うパイプを利用して作った倉庫内を見学。

ここに天ぷらカーの燃料の廃油の貯蔵と沈殿を兼ねたタンクがある。

廃油のろ過装置の説明。 装置と言っても、クリアの工具ケースに穴を開けて、ティッシュを敷き詰めただけの極めて簡単なもの。

ろ過された廃油。 これが軽油と同等の燃料になるんやから、少々の手間隙はイトワない。

BDF燃料(bio diesel fuel)との違いも説明した。 これはメタノールなどの触媒を加え、グリセリンを分離するという、ちょっとしたプラントを作らないと精製出来ない。 全国には自家製プラントでBDFを精製してる猛者もいる。 この燃料であれば、全く改造しなくともディーゼル車を走らせられる。 しかし、うちの天ぷらカーのようにホース類を特殊なものに替えておかないと、 純正のホースが植物油によって腐食させられる。

ろ過済み燃料を天ぷらカーに入れる。 このグランドハイエースは75ℓものタンク容量があるので、往復500㌔以上の航続距離はある。 それより遠方に行く時には、このポリタンクを数本積み込んで、SAで給油しながらの旅になる。

廃材置き場の見学と、廃材の入手方法。 コンテナハウスの見学も。

梯子を登って、コンテナハウス内部も見てもらった。

コンテナハウスをどう使うかは思案中。 当初の予定のゲストハウスは申請や許可というハードルがあるんで、 実を言うとめんどくさくなってきつつある、、、。

トラックシートで防水して、バラバラの廃瓦を乗せた廃材屋根。 室内から見える梁などの丸太の廃材と、外から見えるこの廃瓦。 この2つが廃材の家の象徴。 どちらも、ジャンジャン出てくる廃材で、どちらもタダで持ってきてもらえる。

レシプロカルフレームという変わった構造の鶏小屋。 屋根の曲線が面白い。 こういう変わった構造のものを作るのが、 創作意欲が湧いて延々と作業するモチベーションに繋がる。

平飼いの養鶏は臭くないというのを実感してもらった。

井戸の説明。

中も覗いてもらった。

ソーラーシステムを担う、パワコン、メーターなどの説明。 ヨソの家の棄てられるソーラーシステムを丸ごと移築して6年。 全く問題なく稼動してる。 ちなみにうちはオフグリッドではなく、電力会社に売電してる。 夜間など発電しない時には買ってるが、マイナスになる事はない。

移動式のピザ窯の説明。 これをぶっつけ本番で作って溶接を覚えた。 ピザ窯そのものは20個以上は作った事になる。 沖縄やタイでも作った。

二階の工房へ。 コロコロ丸太の一階部分と、角材ログの二階部分が対照的。

焼き締めの陶器の説明。

思えば、この陶芸の窯の燃料としてもらい始めた廃材。 「こんなにあるんなら、家でも出来るんちゃう?」 と、冗談が実現化したのがこの家。

元陶芸家という呈になったが、辞めてる訳ではない。 最近作ったすり鉢を見せてる所。 これは人気商品なので、たまに作ってる。

二階から降りて、廃冷蔵庫利用の麹発酵器の説明。 これは、電気コタツの熱源をオムロン製のサーモスタットでコントロールして保温することを可能にした。 一度に17㌔のお米を麹に加工する事が出来る。

母屋に戻り、自作薪ストーブの説明。

太くて長い薪が入るように設計したのが肝。 タダで手に入る廃材とは言え、切ったり割ったりの薪作りが手間がかかる。 だったらと言う事で、直径40㎝までの丸太を割らずに90㎝の長さまで入るようにした。 それと、上にフードと換気扇を備え、薪をくべる時の煙や灰を排出出来るようにしてある。

薪の搬入や灰の搬出のために、入り口から近い土間に設置してあるのもポイント。 リビングの真ん中にあるのはカッチョイイが、薪の搬入のために木屑が落ちたり、 灰を出す時に気を使うのがめんどくさい。 薪生活を快適に送るためにこそ、薪ストーブの位置やこういう日常の動線が超大切。

毎日3食の料理に大活躍のステンレスカマド。 内側に陶芸用の粘土を詰め込んであり、断熱効果と蓄熱効果を同時に実現してある。 150㎜の煙突をストレートで屋根出しした事で、「引き」が強い。 熾き火での焼き鳥や焼き魚は無煙ロースター状態で、めっちゃ上手く焼ける。

五右衛門風呂の焚き口。 一段下げてあり、かがみ込まずに焚ける。 薪もすぐ脇に積み込んであり焚きやすい。 キッチンで料理をしながら燃え加減がチェック出来るので、追い炊きを忘れる事もない。 この配置も超大事な生活動線のポイント。

知り合いの納屋に眠っていた五右衛門釜と、廃材の石で出来た風呂。 グレーの壁面と蓋はサッシ屋から来た廃材で、 ベニヤ板をアルミでサンドイッチにした板で防水性能抜群。

バイオトイレの「あ・うんユニット」の水洗トイレ。

便器以外は全て廃材だが、キレイに仕上げた。

廃材の石の洗面台も使い勝手がいい。

「あ・うんユニット」の微生物槽を開けて説明した。

ツアーの後、はあっこちゃんの「手作り保存食」のレクチャー。

みんな自家製の野草茶を飲みながら聞く。

これは甘酒。 自家製のお米を麹にして、甘酒を仕込む、 小分けにして冷凍しておいて、様々なタレやドレシングに使いまわす。

味噌、 醤油、 味醂、 柿酢、 などの基本調味料。

そしてそれらを応用した、 マヨネーズ、 ソース、 ケチャップ、 ポン酢、 ニラ醤油、 ラー油、 なども冷蔵庫に常備しておく。

更に上級編では、 ユズコショウ、 豆板醤、 マスタードの酢漬け、 オリーブの塩漬け、 豆腐よう、 なんかもある。

次々と味見をしてもらいながら、作り方や使い方などのお話。

瓶詰めのラッキョウや梅味醂、砂糖ナシの果実酒。

その間に野遊がうどんを打ち始めてくれた。

にこちゃんも手伝う。

外では土歩が火の番をして、茹でてくれた。

よく洗って。

事前の練習の時よりも、更にいい出来だった。

いただきま~す! お昼のメニューにもソースやケチャップ、マヨネーズなどが味わえる構成。

午後からはマヨネーズ作りの実習。 炊いたご飯で作るノンオイルマヨネーズで、 揚げ物にたくさんかけもオイル過多にならないのがいい。

その後は、僕の講義。 廃材利用での悠々自適ライフのポイントをスライドを交えてお話した。

あっこちゃんからは子ども達の事。 ホームスクーリングを通じての子育てのお話。

最後はにこちゃんの豆腐のチーズケーキを食べながらアンケートを書き。

お一人づつ振り返りをシェアしてもらった。

最後に記念撮影!

今回はテーマは「手作り保存食」だったが来られた方からは、 「家の雨漏りを直す!」 「天ぷらカーを導入したい!」 「自分好みの生活スタイルを作る!」 「子育て応援隊というサイトを作る!」 と、具体的に今後の展望が聞けて嬉しかった。

やはりみなさん、前々からブログを読まれて興味はあったが、実際に来てみてよかったと言ってくれた。

この見学会なり合宿の目的は、自給自足なり自由な生き方のハードルを下げる事にある。 それで実際に来られて、自分なりのライフスタイルでの悠々自適に近づいて欲しい。

僕自身もまだまだ変化してゆく。

また来年にもやるので、お楽しみに~~~!!!


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