田んぼは代掻きに入った。
親父がトラクターに乗り、僕は角の土をならす作業。
雅も帰って来て、みんなで苗取り作業。 これをやっとくと、田植え当日にすぐ植えられる。
子ども達も総出の人海戦術。 野遊は翌日も期末テストがある中手伝ってくれた。
「学校の勉強は学校のテストでしか役に立たんぞ。」 「テストというあるゲームぐらいの捉え方で、楽しい範囲を超えてまでせんでええ。」 「自分の力で生きてゆく覚悟をしてからが、ほんまの勉強や。」 とか、しょっちゅう言うてるからね。
ワラで結んで束にする。 この束を植えてる者の近くに投げて供給する。
にこちゃんはまだ長続きしない。 トラクターに乗ったり、田んぼの脇の夏みかん採ったりして気ままなもの。
みんなが苗取りしてる間に、僕は田んぼの低い部分に高い所の土を移動する作業。 水を入れるとよく分かる。 定規でラインをつける時に極端に低い部分の印がみえづらい。
大抵周囲が高くて、真ん中が低くなりがち。 次の冬にタイヤショベルを投入して、大幅に改善したい所。
一日中土寄せの作業は足も背中も腰もいい感じの疲労具合。 急に無理せんと、ボチボチやらななー。
自分のペースを知り、体を壊さないようにするのが、百姓仕事。 百姓や土方のベテランおっちゃん程、コツコツとソツなくこなすもの。
これからの季節の労働は夕方のビールのためのものだ!!!
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