どうも! 廃材天国の陣です。
前回の記事の続きになります。
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風呂にお湯用の蛇口を付ける
廃材天国の五右衛門風呂です。 五右衛門釜は知り合いの納屋に眠っていたものを頂いて。 石は石材屋の廃材を貰って来て。 壁面はサッシ屋の廃材を貰って来て。 入り口のサッシドア、鏡、蛇口、全て廃材自作の風呂です。
風呂に新たにお湯用の蛇口をつける必要があります。 これらは廃材の蛇口です。 解体現場で出た時のものをストックしてあるのです。
このままでは、ただボロい廃材という感じなので、一手間加えます。 バラして、グラインダーで磨くのです。
ジャン!! 磨くだけで、アンティーク風のクールな蛇口に変身しました。 表面のメッキがくすんでボロくなった蛇口はコレに限ります。 磨く事で、下地の真鍮素材が出て、かえっていい感じになるんです。
低速ドリルにホールソーをつけて穴を開けます。
メッキの水栓用座金を取り付けます。
この壁面のアルミ板は薄いので、裏からボルトナットで固定します。
バッチリ付きました。
これが裏の様子です。 配管はステンレスフレキです。
真空管の設置
真空管の設置と配管に、アースシップの工事の時に知り合った方が来てくれました。
まずはタンクにフレキの管を繋ぎ、長く伸ばします。
いよいよ真空管の登場です。
フレキの管に断熱材を着けている所です。
AEROFLEXという高性能断熱材です。
真空管をセットする前にプラスチック製のパッキンをつけて。
真空管の中に水を入れて、タンク側のパッキンもつけます。 先に真空管に水を入れるのは、「空焚き」を防ぐためです。
真空管は設置され、太陽の光が当たり始めたと同時に発熱を始めます。 合計28本の真空管をセットし終えてから、タンクに水を貯めて、 真空管の中に水が入る頃には、最初頃にセットした真空管内部が熱くなり、 ガラスコップに熱湯を注いだように割れる可能性があるからなんです。
一本目をセットします。
次々とセットしていきます。 水で薄めた石鹸水を塗りながら、タンクに差し込みます。
先にタンクの奥に差し込み。
後で下に少し引き出して、プラのパッキンに差し込みます。
全ての真空管をセットし終えました。
サナースから風呂、キッチンへの配管
サナースから下の風呂に配管した所です。 黒い蛇口は止水栓です。 キッチンや風呂の蛇口を取り替えたい時には、ここを閉めます。 タンクには常に水が入っているので、水道の元栓を閉めてもこの止水栓がないと止まらないからです。 ここでフレキにチーズを入れて分岐して、キッチンにも配管します。
まずは風呂に繋ぎ込みます。
断熱材を巻いてフレキを繋ぎます。
ここから右方向に伸ばしていきます。 右の薪の奥のガラス窓の更に奥がキッチンになります。
中古の業務用シンクを利用しているので、元々一つ穴が余っていました。 ここにお湯用の蛇口をつけます。
余談ですが、この「シンク前の出窓」はムチャクチャ使い勝手いいですよ! というかこれから家を作るんだったら、キッチンには必須です。 洗い物を水切りカゴに入れると、自然に水が切れて乾燥してくれます。 それでいて、シンクの左右の作業スペースは一切無駄にならないという所がポイントです。
既存の水用の蛇口を外します。
蛇口の頭に分岐用の部品を取り付けます。 ここからサナースに水を給水するのです。
給水口から左に配管して、電磁弁と手動のバルブを設けます。
こういう風にリモコンで制御して、電磁弁を操作して設定によって自動でタンクに水を送ってくれるのです。
ジャジャン! バッチリ配管と蛇口の取り付け完了です。
裏のフレキ配管を繋いで完成です。
最後にリモコンの配線です。 タンクのセンサーからここへ配線して、 ここから電磁弁へ配線して、 電源も繋ぎます。
午前中に真空管をセットし終えて、午後からタンクに水を入れておいて、もう52℃!
バッチリお湯が出ましたーーー!!
この後、天気のいい日には70℃を超えて来ています。 風呂にキッチンに大活躍してくれています。
今回は友人の繋がりで、サナース本体も破格で手に入ったし、 自分で工事をした事で今後何かあった時のメンテナンスもバッチリです。
うちでは廃材の供給量が山程あり、 子ども達が薪を運んだり風呂焚きをテキパキとやってくれていました。 ですので、そこまで温水器に魅力を感じてはいなかったのです。
しかし、稼働してみると、放ったらかしで常にお湯が沸くって凄い! 家族で昼間出かけて帰りが夜になっても自動で沸いているんです。 今まではそこから薪で焚いて、遅目に入ったりしていました。
何よりキッチンからお湯が出るようになったのも便利です。 あっこちゃんが一番喜んでいます。 洗剤ナシの洗い物では、お湯での油汚れの取れ方はハンパないです。
神戸での泊りがけのリフォーム現場に、5㎏のプロパンのボンベとガス給湯器を持ち込んで、 臨時で風呂にお湯が出るようにした時に、買ったガス給湯器は3,000円でした。 その給湯器は今も倉庫にあります。 そういう時用にプロパンのボンベも持ってはいます。 繋ぐのも簡単です。 でも、日常的に使う気にはなりませんでした。
やはり、多少の労力をかけてもタダのエネルギーを利用するって贅沢です。 いや、そのちょっとした薪作りの作業もまた作業の合間にチョコチョコっとやる気分転換のようなもんです。 そのために長年かけて、関係各所から電話一本で廃材が届くように周到な手配をした訳ですから。
陣
ココだ! ココ!! タダのもんを徹底的に利用し倒せ。 タダより高いもんはない?? そんなもの己の情熱と狡猾さで覆すのだ!!!
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