2017年4月29日、廃材天国見学会が終わりましたー!
県外からもたくさんの方が来てくれた。
最初の自己紹介タイムで、正直ビビッた。 これだけの熱い想いの参加者さんたちの要望に応えられるだろうか!? と、、、。 そのぐらい、濃い面々だった。
今回の実習は、カマド作り。
前の日に野遊と一緒に段取りした。 この草の生えた土の山が材料の粘土。 陶芸の作品から、カマドやピザ窯まで作れてしまう。 要するに、「粘性」と「耐火性」の二つが備わっている事が前提。
料理番組のように、 「その工程で出来たものがこちらになります。」 という、時間短縮を狙った。
コンパネの上に粘土を広げ、角スコで砕く。 そして適度に水を加える。
切りワラを加える。 繊維として、ひび割れを防ぐため。
砂も加える。 これは粘土の粘りが強すぎる場合に「骨材」として入れる。 粘土は粘りが強い程収縮率が大きい。 粘性を見て、テキトーに判断する。
踏んで。
何度も切り返しては踏むと、粘りが出てくる。 それをまとめる。
地面に叩きつけながらサイコロ状にする。
こんな感じ。
当日、みんなにも同様の手順で粘土を練る。
ペッタンペッタン泥んこ遊び。
サイコロをたくさん作り。
カマドを作る。
実際に羽釜を置いてみながら。
大体出来た! 今回はたったの40分で作ったので、ディティールには拘れなかった。 ザックリと、「こんな感じで簡単に出来るよー。」というデモンストレーション。 それでも一同、 「こんな簡単に出来るんですねーーー!!」 と、感動の声が上がった。
さて、丁度お昼ご飯の準備をステンレスカマドでやってる所に移動。
カマドの使い方を余すところなく披露。
丁度、土歩がサンマを焼いていた所。 無煙ロースター状態で、室内でもこういった焼き物が出来るのが魅力。 これは、太い煙突(150mm)を曲げずにストレートに屋根を抜いてるから。
薪の「熾き火」が一番! 炭火同様に、遠赤外線効果でジックリと焼ける。
冬の暖房と調理を兼ねた、自作薪ストーブも説明。
かくして美味しいランチが出来上がった。 右上から時計回りに、 小豆入り酵素玄米、 人参のフライ、お米マヨネーズ添え、 三つ葉、人参、紅芯大根の生春巻き、 塩サンマの香味酢かけ、ミョウガダケの梅酢漬け添え、 サツマイモのレモン煮、 フキの篠田巻き、 ヒジキのユカリ風味、 ワラビの醤油ごま油和え、 切り干し大根のマリネ。
いただきま~す!
お昼ご飯の後は、廃材天国見学ツアー。
まずは天ぷらカーから。 軽油と天ぷら油の切り替えを見学。
ボンネット内の軽油タンクを見る。
突然にわか雨が降ってきて、干してたヨモギを取り込む。
天ぷら油の濾過の説明。 濾過済みの油をポリタンクに移してる所。 これが車の燃料タンクに入れられる。 天ぷら油のスムーズなもらい方も伝授した。
お次は廃材置き場でもあるヤードの見学。 いかにして、潤沢に廃材をもらえるようになったのかを解説。
バラバラの廃瓦屋根の説明。 これぞ廃材利用の代名詞、近所でも「あの屋根って大丈夫??」と噂になってる。
有機的デザイン、レシプロカルフレームの鶏小屋。
五右衛門風呂への薪の供給経路と、煙突の煤掃除口。
手堀りの井戸。
廃材ソーラーシステム。
移動式ピザ窯。
二階建ての工房と、子ども部屋。
ここは味噌や梅干などの食品保管庫。 内装の美しい土壁のレクチャーは覚えとく価値あり。
二階の陶芸工房へ。
陶芸の作品を焼くために廃材を集め、 「こんなに集まるんなら、いっそ家でも出来るんちゃう?」 という、廃材建築のキッカケになった。
冷蔵庫利用の麹発酵器。
五右衛門風呂。
脱衣室のドアと別に風呂にアプローチするドアが設けてあるのがミソ。 五右衛門風呂の水を排出し、洗い、水をためる。 これを容易にするための土足で入れるため。 残り湯を洗濯機に入れるためにも重宝する。
トイレを移設した話。
今後はここに「あ・うんユニット」というバイオトイレの浄化槽を据える予定。
最後に、僕の「廃材天国が出来るまで」と、 あっこちゃんの「自給的手作り生活」という講義。
この後の質疑応答タイムがまた、意義深い。 エンドレスで質問が飛ぶ中、ありったけ応える。
最後に記念撮影! みんな満足してくれたようで何より。
見学会の翌日。 小さなカマドは既に乾きつつあった。
羽釜をかけて。
お米を炊いてみようという事になった。
記念すべき初点火。
上手く炊けろー。
いい感じ。
やはり羽釜の威力は凄い。 ハンパない無数のカニの穴。
見よ! このパリパリの香ばしいおこげ。
キリッとほうれん草のカレーで頂いた。
めっちゃ美味しかったで~~~!!!
廃材天国HP http://haizaitengoku.com/
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