天ぷらカー、久し振りのトラブル発生。
WVO(wasted vegetable oil)の天ぷらカーはエンジンをかける時には軽油。 エンジンが温まったら天ぷら油に切り替える。 当然、夏はすぐに温まるし、冬は時間がかかる。 で、家に帰ってくる直前にはまた軽油に切り替えて、エンジンえお停止する前にはエンジンの中を軽油にしておく。 こうすることて、また明くる日にかける時にすぐに始動できるという仕組み。
出かけて一旦軽油から天ぷら油に切り替えると、再々切り替える必要はない。 どこかで2、3時間停めておく時などはイチイチ軽油に切り替えない。 天ぷら油のまんまでいい。 一日に一度もエンジンをかけない日もあるけど、一度軽油でエンジンをかけると、天ぷらに切り替えたまんまにしておく。 それで夕方になり、もう今日は乗らないという時になって数分間軽油でアイドリングしておく。
今までキッチリやってきた。 それが、昨日の朝天ぷら油のまんまで切り替えてない事に気づいた。 セルを回してかけようとしても、これだけ気温が下がると天ぷら油ではかからない。 停止した状態で軽油にスイッチだけ切り替えても燃料ホースの中がすぐに切り替わる訳ではない。
そのうちにバッテリーを消耗して、充電してはかけ、また充電するという繰り返し。 それでも、中々かからない。
僕ではお手上げ状態になり、「満月屋」の岩本さんに電話。 「かくかくしかじかでウンともスンとも、、、。」と相談。 「それならエアクリーナーのフタを開けて、CRCをシュッと吹きつけてかけるとかかるよ。」と。
エアクリーナーのフタを開けると、フィルターが見える。 車の前からエアを吸って、ここでゴミを除いてエンジンに送ってる。
要するに火気厳禁の可燃性のガスをエアの吸入口から強引に吸わせる。 そのガスの引火性を利用して強制的にエンジンを爆発させるので、あまりたくさん吹き込ませ過ぎない方が望ましいとの事。 0、5秒ぐらいシュッとやってかけ急いでセルを回す。 何度かそれを繰り返す。 何度かやってるとセルを回す時にキュユルルキュルルとかかりそうになってきた。 そのうちにいよいよ本当にエンジンが始動した。
最近車本体のメインタンクに天ぷら油を満たし、軽油はボンネット内に仕込んだ10ℓの仮のタンク内にあるだけ。 当然、ほとんど軽油を使わずにほぼ天ぷら油で走ってる。 昨日の「切り替え忘れ」以外は非常に好調。
やはり天ぷら油は寒くなるとドロッとして燃えにくい。 濾過する時でも中々フィルターから落ちにくい。
こういうのも慣れると、「天ぷらカーには季節感があっていい。」というぐらいのもの。 今回の「エンジンがかからない」というのもCRCをスプレーするという簡単なテクニックで乗り越えられたし。 今後は車内に一本積んでおこう。
天ぷらカーオーナーになってから、岩本さんのアドバイスもあって、車の事に責任を持って自分で直そうとし始めた。 そもそも、天ぷら関連の装置に関しては車屋に頼む訳にはいかない。 「切り替えの弁」や「熱交換器」回りのホースのチェックだけでも色々ある。 アイドリングの回転数を上げたり、燃料タンクを外して中を洗ったり、噴射ポンプの直前についてるストレーナーというフィルターを洗浄したり。 そのお蔭もあって、エンジンオイルの交換、オイルフィルターの交換、テールランプやヘッドライトの交換、ワイパーの交換ぐらいは当たり前に出来るようになってきた。
家の修理だって一緒。 解体現場に通い、一から家を建ててみれば家なんか大袈裟に考えるもんではない。 排水が詰まった、トイが詰まった、引き戸が重くなった、網戸の交換、ガラスが割れた、という軽度のから。 土壁が傷んだ、床が腐った、雨漏りが止まらない、という高度な修理まで出来るようになる。
「プロに頼まない」というこの生活の基本姿勢は、「別にこんなんでいいじゃん。」という軽いノリから。 何でもキッチリとパリッとやらなくてはいけないという思い込みを外せ。 プロがやろうと、自分でやろうと、どっちにしても永遠にもつ家も車もありはしない。
医食住、エネルギーの自給のみならず、車やPCに至るまで出来るだけ自分で分かっておくと多少のトラブルにビクともしないのだ!!!
Comments