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【古民家再生】神戸の外れの築100年超えの古民家再生ワークショップ①(瓦補修、柱交換編)

二泊三日で行って来た! 神戸の古民家へ。

伝道詩人えいたが主宰するバースカフェの、「助産医院のための古民家再生プロジェクト」の助っ人として。

えいたのサイト http://www.eita-rainbow.com/

バースカフェのサイト http://birthcafe.com/ この中の「助産医院 古民家再生プロジェクト」


着いたー! ここを再生して、「うぶすな助産医院」にするという。

築100年の古民家。 いい感じにアチコチ傷んでる。


屋根に上がってみると、大穴が!! こんなのが3箇所ぐらいあった。


ここも酷い、、、。


中から見て、ここまで光が入るという事は相当傷んでる。


最初の大穴の写真の部分の瓦を外して、どこまで野地板や垂木が傷んでるかをチェック。


「ここも悪いなー。」とどんどん範囲が広がってゆく。 でも、そこそこで止めないと、全部外すハメになりそうな程。 こういう工事は、本当に緊急を要する最低限だけに留める必要がある。 文字通りキリがないからねー。


コチラも最初の穴は小さくても、瓦を外しだすと、結構広範囲に傷んでる。


野地板の下の垂木もボロボロ。 それどころかその下のモヤや梁まで寝食されてるーーー、、、。


この真ん中の梁も上から雨が入る部分はパフパフの腐葉土と化してる。 それでも、こうして家が持ってるのは、丸太の梁の芯は活きてるから。 やはり地元の松の梁は強い。


新しい垂木を入れて。


野地板を張る。 開けてる部分はポリカの波板を入れて、天窓にする。

古民家の欠点は暗さ。 雨漏りを直す箇所4箇所ともに天窓をとる事にした。 これがそれぞれ丁度いい場所に天窓が出来て、いい感じの明るさがとれた。


土嚢袋にストックしておいた土を練って、野路板の家に盛り付ける。 で、外しておいた瓦を置いてゆく。 簡単な作業ながら、瓦と瓦を組み合わせてゆくのにコツがいる。

そもそも昔の瓦って土の上に置いてるだけ。 全ての瓦が組み合わさって屋根になってる。 それで、こういう傷んでる屋根の場合は、全ての瓦がズレてる。 そのズレをコツコツ直す必要がある。


兄弟で息の合った働きをしてくれた、ナオトくんとリョウスケくん。


ポリカの波板で天窓を作る。


最初の大穴の部分も、いい感じの天窓になった。


ちなみに、これが梁まで侵食されてた部分。 パフパフの腐葉土を手でどけると、ツカが浮いてる、、、。


丸太の梁の芯は活きてるので、新たなツカを入れて応急処置。 こんなのはプロは絶対にやらない。

プロに頼むと、屋根もこういう構造もここまで傷むと、全部解体して建て直した方が、、、という結論になる。 必ずなる。 なぜか?

この梁を新たに取り替えたり、抜本的に直すのにリスクがあり過ぎるから。 耐震強度、見た目の完成度、施主に渡した後、20~30年は何も問題ないというのが当然。 と、求める次元が高すぎる。 そりゃあ、そこまでやってもらうのは数百万円の予算ぐらいはすぐに要る。

しかし、こういう自分たちで少しづつ必要最低限だけ直すというのは別世界。 今、必要な部分を直す。 それを常にやりつつづける。 毎年アチコチ直してたら、ずっと住み続けられる。


この柱なんかも、シロアリが入ってボロボロ。 化粧に張ったとおぼしき板が、上からの圧力でグニャグニャ。


ここまでキレイに喰われてるのも珍しいくらい。 残ってるポソポソの分量の方が少ない程。


ジャッキをかけて上げる。


こんな小さな4tのジャッキでも何とか上がる。 本当は10tの大きなジャッキが欲しい所。


元々の柱のあった所は上もボソボソなので、少し離してケタの固い所で受けた。


真ん中の腐った柱を取るために3本の柱を回りに配置した。 これらは廃材天国から持参した廃材で、4寸角のしっかりしたヒノキの柱。


ご飯時の交流も楽しいもの。 「古民家」、「自宅出産」、「薪の生活」、「手作り」、とキーワードは色々。 そもそも、自由な仕事を選び、人生を楽しむためにウエイトを置いてる仲間。 こういう場所に集まる人たちは基本的な価値観が似てるので、超楽しい。


最終日には、ここ「うぶすな助産医院」の助産婦として入る、ともみちゃんも来ての作業。 立派なおくどさんの前で撮影。


このおくどさんには初めて見る、銅版で作られた湯沸しの設備がついてた。 両方のかまどの熱で常にここのお湯が沸くという仕組み。 内側には鈴メッキが施されており、丁寧に作られた銅板の板金仕事。

写真を撮ってくれたのは、プロのカメラマンの佐野さん。 彼が、今後このプロジェクトのプロモーションビデオを作製してくれる。

この古民家の床材には、「きらめ樹間伐材」を製材した板を使うそう。 えいたは精力的にこの間伐の現場にも参加している。 今後、その材を自分たちで製材する技術も教えてもらって、この古民家の床材を作るという壮大な計画。

僕も定期的に通って、ポイントとなる部分の作業を担当しつつ、参加者の若者たちになんちゃって建築のスキルを伝授する。 僕が再々行かなくてもいいようになるのが目的。

素人からのぶっつけ本番の僕が師匠なのだ。 やってりゃ出来る! それを伝えるのが一番重要。

「最初は陣さんに来てもらって取り掛かったけど、やってるうちに自分らで出来ました!」 という風になってもらいたいね♪

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