神戸市西区押部谷の「うぶすな助産院」はいよいよ、3/20にオープンした。
今回も、合宿体制での詰め込み型ワークショップがあった。 第五回目のワークショップだった。 その講師として行って来た。 3/17の早朝に出掛けて、3/21に帰って来た。
実際には、ワークショップという和やかなもんではなく、全員ひたすらガッツリ労働。 僕も講師というか、何とか間に合わせるために職人として全力での作業。 僕が指示して誰かが出来る場合はそうするし、僕の作業の手間として大勢居るので、素晴らしいスピードで進む。





































簡単に角材でやれば早かったんだが、映太が丸太に拘りたいと。 「丸太と言えば、チェーンソーワークの出番だ!」 という僕もノリノリでやらせてもらった。 こういうのは急ぎの時は、チェーンソーをノミのように使って削り込んで合わせる。 本当はノミでコツコツ削って、丁寧に合わせるんだろうが、、、。






この古民家再生は、映太が主宰の「バースカフェ」が母体となっている。 それだからか偶然にも、この3/20が取り掛かりから十月十日という面白さ。 イベントの日を決定した後で、最初から計算した時には、スタッフ一同ビックリしたそうな。
その去年の5月からの作業の流れをスライドショーにして、皆に見せてくれた。 最後には涙なしには見られない程の、とんでもなく皆の想いの詰まった完成になった。
映太のスタッフは若くて経験もなかった。 9月から現場の中心のナオトと、12月から来たチュウ太郎の二人は本当によくやったと思う。 事務局の愛子さんは映太のハードスケジュールを陰で支える役割。 そこへ、2月からヒナノという若いスタッフも加わっている。
僕も月に一度×5回も関わらせてもらったが、こんな現場はヨソでは経験した事がない。 ワークショップの度に、参加者が増える一方。 みんな参加費まで払って、ガッツリ労働して、 「また来たいですーーー! と、感激して帰る。
それは、一重に映太の本気さに触れて、その想いに賛同するから。 それとここに集まる仲間の縁は素晴らしい。
既に、バースカフェで出会って結婚して、何と赤ちゃんを授かったという人も居る。 この「うぶすな助産院」という拠点が出来たので、これから更に加速するのだろう。
このプロジェクトに関わって欲しいと、映太から電話があったのが去年の9月。 どこの工務店や設計士、大工さんに見に来てもらっても、 「修理は不可能なので、建て直した方がいい。」 の一点張りだったそうな。
もちろん、建て直す(2~4000万円)ぐらいの予算をかければ、出来ない事はないんだろうけど、、、。 例えば、瓦や壁は全部取り払って裸にして、傷んだ柱や梁もかなり取り替えて、、、という具合に。 いわゆる「古民家再生」というのはそういうイメージがある。
それを、棟梁も素人(僕)で月のうち3日しか来ない。 後は自分たちでやってしまおう、という意気込みには恐れ入った。 しかもコツコツと何年もかけて、というのではなく、ほんの10ヶ月でやり遂げた。
最初の数ヶ月は、周りの草刈りや家の中のゴミ出しだけでも大変だったそう。 僕が最初に行った、10月には、腐った床や天井は解体されて、ガランとした状態だった。 そこから怒涛の5ヶ月で、ここまでやってるんやから、大したもの。
僕は自分一人でコツコツやるタイプ。 でも、ここの「みんなでつくる!」というコンセプトは、実は危うい。
「みんなで。」って、よく使われる言葉。 しかし、「みんな」という人は居ない。 よっぽどの想いが中心になければ、必ず計画は頓挫する。
ここまで、延べで500人という人が関わってここまで来たそうな。 そこは繰り返すが、映太の想いと牽引力やと思う。
僕も色々と考えさせられる所は多かった。 随分、成長させてもらえたようにも思う。
本当に、関わらせてもらって嬉しいプロジェクトだった。 今後の彼らの活動も見守って行きたいと思う!!
