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【五右衛門風呂】焚き口が壊れて、粘土を練って補修した様子①

いつも通りの夕方。 みんなで畑の野菜を収穫して薪で料理しながら、「誰か風呂焚きつけてー!」と、いつも通り。

しばらくして、「父ちゃん来てーーー!!!」 と!!! これはいつもとは違うなと察して駆けつけた。


!!!! 五右衛門風呂の焚口が外れとるーーー!! 炎と煙がバンバン返って来てるし。

と、まず慌てずに写真を撮った、、、。

実は、結構前から、 「焚口の回りがボロボロになりつつあるなー。」 「そろそろ回りをモルタルで固めるか何かせんとなー。」 と、薄々は考えてはいた。

でも、中々ねー。 こういう事態に陥いらんとねー。

という訳で、 「待ってましたスイッチ」オン!!!

自給自足の廃材建築家にとっては、 苦労=レジャー トラブル=エンターテイメント


で、慌てずに何か仮の蓋をと探して、廃油回収の時の一斗缶が目に付いた。 この目に付くまでの所要時間、数十秒。 サクッとグラインダーでバラして、持ってきた。


風呂の焚口に合わせて、加工しようとグラインダーもセットで持ってきた。 が、ピッタリ! 改めて加工する必要なし。


追い焚きする時は一斗缶の蓋を外す。 意外とそんなに大変じゃない。


よく朝、こんな状態。


以前はここに焚口があった。


どうせ、この直すタイミングで、手前に焚口を出してこようっと。 こうする事で、今までよりも長い薪が入るようになる。 そうする事で、短く薪をカットする手間が省ける。


手前の延長するために、早速の廃材鉄工作業に入る。


カットして、焚口の上を塞ぐ部品を作る。 一気に溶接すると、変形するので、まずは点付けする。


ちょっとづつ溶接しながら、裏表を返す。


外から見える面はグラインダーで研磨する。


さあ。 ここからが、廃材陶芸家の本領発揮。 この草むらの下に眠るのが、近所の質のいい粘土。


草を掻き分けてスコップで掘って見ると、カチカチに固まってる。


粘土に砂も適量混ぜる。 これは粘土の粘性に合わせて、量を決める。


粘土、砂、スサと適当に配合する。


粘土の粘りを引き出すために、フミフミする。


何回か切り替えしてはフミフミしてると、スコップで返すのが大変なぐらいの粘性を得られる。


土歩が練ってくれてる間に、僕は焚口延長の方法を考える。


これは既存の石の枠にヒビが入り、落ちるとマズいので、耐火煉瓦と鉄板強度を得る作戦。


鉄板の裏に粘土に埋めるアンカーを溶接。


おお! 実際においてみると実感が湧く。


ここに焚口を当ててみる。 こういう具体的なシュミレーションが、素人には一番イメージしやすい。 こうする事で、次のステップへ進める。


土歩が練ってくれた粘土で、焚口の回りを成型する。


焚口を据える前に、こういう鉄のベースを埋め込む。 これがある事により、後々焚口が沈みこんだりという事がなくなる。


焚口を当ててみる。


ここでマニアックがだ、鋳物の焚口を鉄板の固定方法。 鋳物は溶接できない。 そこで、こういう、鉄の固定金具を自作して固定せざるうを得ない。


これで、鋳物の焚口が鉄板に固定された。


どんどん粘土を盛り付けてゆく。


ジャン!!


焚口をセットして完成。


昼過ぎに完成して、数時間は乾燥させたが、いかんせん生。 でも、今日の風呂のために着火。

本当は、この作業を終えて、数日間は粘土を叩きながら、じっくりと乾燥させたい所。 そうする事で、ゆっくりと収縮して、ひび割れのリスクが減る。

しかし、毎日作業の終わりにゆったりと五右衛門風呂に浸かりたい身としては、そんなに悠長に待ってられない。 そりゃ、2、3日実家の風呂をもらうとか、ぽかぽか温泉に行くという選択肢もなくはない。


が、やっぱり、ヒビ入りながらでも、毎日自分の家の風呂でゆっくりしたいので、点火。 少々ヒビ入っても何とかできるし!!


ある程度温まった頃に風呂に入り、「もうちょっと焚いてー。」と追い炊きしてもらうのがまた最高の贅沢。

という事で、五右衛門風呂焚口崩壊から、翌日には極めて快適に焚けてるのであった。

常にこんな状態が日常茶飯事。

生活してて、何か不具合やトラブルが起こっても、自分で何とかする、 いや、何とかしようとあがく。 その、あがいてる間に、「そっかー、これってこうなってるんや!」と原理を掴んで、直せるようになる。

こういう小さな事をクリアする事の繰り返し。

で、どんどん、スキルが上がり、文字通り何でも出来るようになるもの.

いや。 何でも出来るんじゃあない。

出来ようが出来まいが、無理やりにでも強引に何とかしてしまってるのだ!!

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