廃材天国の車、天ぷらカー。
前回の記事でも書いたが、更新を考えていた。
何と、近所でエンジンがかからなくなり軽トラで牽引して帰った。
実は去年の11月ぐらいからオイル下がりという、エンジン内でエンジンオイルが燃焼される現象が始まっていた。 最後は一週間で1.5ℓも減ってたのを継ぎ足しながら走ってた。
「次の車検(今年の4月)までには次の天ぷらカーベース車を探さななー。」 と考え始めてはいた。 天ぷらカーはディーゼルが前提条件。 しかも、家族5人が乗るファミリーカーと、大工仕事の道具や材料が載るのを兼ねるのが条件。 ジャンルは一択で、ワンボックス車。
ヤフオクで時々チェックするも、ボンゴフレンディーのディーゼルで状態のいいのは弾数が減りつつある。 やはりディーゼルと言えばハイエースか! と思って調べるも、かなりお高い。 古い100系と言うタイプでも、50万前後はする。 走行距離が10万キロちょっと、ディーゼルで4駆のものを探すと中々ない。 もちろん200系と言う現行モデルの中古もあるが、走行距離20万キロ台などのを除くと150万前後と桁が上がる。 低走行で、高年式になってくると、200万を超えてくる。
う〜ん、、、悩ましい。
天ぷらカーに改造するにあたり、ポイントはディーゼルエンジンの世代。 平成14年までの古いタイプのものと、その後のコモンレール(クリーンディーゼル)というタイプ。 ハイエースで言うところの古い100系と新しい200系で変わった。
天ぷら油という軽油じゃない燃料を入れる亊自体はディーゼル車にとって何の問題もない。 BMW、ベンツ、ワーゲンなどのヨーロッパ車はむしろディーゼルがよくある。 ゴルフの天ぷらカーもある。
しかしコモンレールというのは、 噴射ポンプという燃料をエンジンに送る装置や排ガスをクリーンに保つための装置などがコンピューター制御で複雑なんだと。 そこへ軽油じゃない燃料(天ぷら油)を入れるとどうなるのか?
答えは、一応ちゃんとエンジンはかかって走れるそうな。 それでも、全国の天ぷらカーの中でもこのコモンレールで走ってるのはまだ数台だそう。
うちの天ぷらカーを全面的にお世話して頂いている和歌山の満月屋さんに聞いた。
じ「いっその事、奮発して200系の新車を天ぷらカー化しましょうか!? ま「そりゃあやってくれりゃ、貴重な実験材料として今後みんなの役に立つよ!」 「でも新型は噴射ポンプの交換などをやらかすと、40~50万という100系が買えるぐらいにつくで。」
確かにリスクは高いみたい。 何せまだ新型の天ぷらカー歴が浅くて、データが少ないというのが実情。
そこで、満月屋の岩本さんに教えてもらったのは、 ハイエースレジアス、 グランビア、 グランドハイエース、 などのハイエースでも乗用車タイプの車。
やはり100系は古くても仕事の車として国内外から需要がある。 しかし、乗用車のワンボックスとなれば、アルファード、ベルファイヤとなり、古いタイプのものは不人気で安い。
という訳でグランドハイエースに決定。 ボンゴフレンディーよりも、エンジンも大きく室内も広くていい感じ。 天ぷらカーの場合、燃費は関係ないのでエンジンは大きい程いい。 今までの2.5ℓから3.0ℓになった。
さあ、これから天ぷらカーへの改造が始まる。
一瞬、 「軽油で走ってたら天ぷら系のトラブルとは無縁になるんやろな〜。」 と頭をかすめる。
しかし、年末の嫁の実家への帰省などで満タンで7000円分も入る軽油がどんどん減るのをみると、 「タダより素晴らしいもんはない!」 と、いつもの強欲さが勝るのだ。
タダより高いもんはない
ほんまか? そんな馬鹿なことがあるもんか?
この諺は絶対、権力側が庶民を洗脳するための言葉にしか聞こえない。
確かにタダの廃材でも多大な労力かけてセルフビルドなんかするぐらいやったら、 安い金利で住宅ローン組めば、パリッとした新築に住める。
でも正直に、タダでもそんな家要らん。 というか、住みたくない。 ワクワクしない。 魅力がない。
家が気に入らないというか、生活にまつわる事が人任せ、金任せというのがだ!
直感とインスピレーションのめくるめく創造性の遊び。 それが廃材建築だし、自給自足生活なのだ。 そしてここで薪で煮炊きし、手作りの食生活を堪能する。 この生活そのものが目的化している。
どこか遠い目的や崇高な理想のために、やってるんじゃあないぞ。
自分の嗜好に合わせた生活をそれぞれが構築せよ!!!
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