2008年から暮らし始めた廃材天国。 2004年着工で、廃材だけでコツコツ一人で4年間かけて作った。
井戸の屋根に乗って撮影! 今、天ぷらカーを停めてる大きな軒もなければ、その上に乗ってる廃材ソーラーもなかった。
この廃材天国初期から共にある劇団どくんご。
まだ建設中で、暮らしが安定しているとは言い難かった翌年の2009年。
「【劇団どくんご】という者ですが、ここでテント劇をやらせてもらえませんか?」 という、来訪者が!?
「テント劇!?」
普通そう聞くと、 「何だそれ??」 となるのが普通。
60年代70年代の唐十郎の「紅テント」などというアングラ劇を知ってる世代ならいざしらず、、、。 (73'生まれの僕はリアルタイムでは当然知らなくて、後に本などで知った。)
しかし!! 「久しぶりに聞いたその言葉!」
僕が備前焼の弟子時代(1993年~96')。 岡山の旭川の河川敷で、「劇団魚人帝国」というテント劇の劇団の公演に行った事があったのだ。 しかも、あっこちゃんと一緒に!!
演目は、確か「泥修羅ボンバー」だった。 間違いない! ハッキリと覚えてる。
残念ながら今更ググッても一切ヒットしない。 当時はまだネットそのものが普及してなかったのだ。 (悲しいかな、アーロンの魚人帝国しか出てこない、、、。)
芝居の冒頭、テントには入り口がなく、外で待ってる客に 「おお~い!早く中に入らないと危ないぞーーー!」と、 劇団員が声を掛けて来て、テント内にイザなわれるという演出だった。
何しろ、初めてのテント劇というものにドギマギしてたのをよく覚えてる。
で、始まるやいなや、一輪車とスコップを持った男が全力疾走でキターーー! 「えっ、何何何???」 客の最前列ギリギリ目の前で止まったかと思うと、これまた力一杯スコップで地面を掘って一輪車に土を満載して走り去る、、、。
何じゃこりゃ~~~!!!
その後も、背中にプロパンガスを背負った男が、 腰にくくりつけた大型鋳物ガスレンジの上で手際よくチャーハンを作って、客に出したり!?
全力過ぎて、女性の劇団員の服が破れてオッパイ丸見えになってもおかまいなし!?
舞台の上から大量の水が滝のように降って来て、客席まで水シブキがー!?
突如客席の上を空中ブランコに乗った劇団員がジャンベを叩きながら現れたり!?
スキンヘッドの男が灯油を飲んで口から火炎!?
最後は劇団員全員で客席にオシリ丸出し~~~!?
という、何せ強烈極まりないインパクトの芝居だった、、、。
、 、 、 、 、 。
という記憶が即座に蘇り、 「おーー、テント芝居ですかー?」 「昔見た事ありましてね。」 と言うと、ニッチ業界あるあるで、当然のように知り合いだった!!
せっかくなので、昼間に「手作り市」やって、夜は「テント劇」という、廃材天国始まって以来のイベントにしてしまった!
どくんごの皆さんが通称「犬小屋テント」を建ててる様子。 この時でもまだ、廃材の母屋から軒は出ていない模様。
ジャジャーン!
始まった~~~!!
何とにこちゃんは、9年前(1歳)からどくんごの芝居を見続けてる英才教育ぶり!!
ここから9年間ウチが主催者として香川公演を引き受けてる。 廃材天国では6年やった。
で、一昨年から札所の金倉寺でやる事になった。
今年の香川のチラシだー!!
今年は「前売り券持参の方のみ」うちの薪で焼くピザを振舞う事にした。 もちろん、移動式のピザ窯出動だっ! (事前に前売り券を買ってねー。)
全国ツアーの詳細。
いやね、、、。 どくんごの芝居をまだ見ぬ君よ。
どくんごはまた魚人帝国とは趣きが異なるのよ。
一言で言うとハチャメチャコメディー! で、ありながら、いわゆる単なるお笑いのようでもない。 シュールで、独自のどくんご世界を展開してくれる。
映画、 ドラマ、 演劇、 お笑い、 ミュージカル、 ライブ、 、 、 、 。
どのジャンルにも属さない。
観た者にしかこの面白さは分からない。
そう。 ストーリー展開や起承転結などはない。 そこへ「アレってどういう意味なん??」と答え探しを始める賢い方には「???」となるかもねー。
答えや正解を探したり、今までの自分の常識の範囲で理解しようとしても、 「無駄無駄無駄無駄無駄ぁーーー!!」
何でもネット上で見たつもりになったり、分かった風なつもりになれる時代。
分からない世界に足を踏み入れよ!
この類まれで唯一無二の舞台を生で見よ!!
この滑稽な芝居に全身全霊をかける!!
そこに痺れるっ!!!
面白さを通り越して感動する!!!
毎年観続ける程に、更に味わいを増すどくんごの舞台。 うちの子ども達は今までの全公演を観てるし、今年も楽しみにしている。
実はうちらが観始めた09'からどくんごは毎年全国ツアーを敢行している。 それまでは4年に一度だけ劇団員が集まりトラックや大型発電機などをリースしてツアーをやっていたとか。 当時は3年間は普通に働いて、4年に一度のツアーのためにお金を貯めるというスタイル。
そりゃあ、目まぐるしく移動を繰り返すテント劇なので、経費は莫大。 移動して、設営して、芝居して、バラして、また移動、、、。 この繰り返しやからねー。
しかし、主宰のどいのさんは着眼点を変えて、09’からは毎年全国ツアーをする事で、 ちゃんとテント劇だけで生活してゆくという決意での事。
それで実際9年間やってこれてる説得力は大きい。
そう、やる前に出来るかどうかを心配して一歩を踏み出せない者よ! 実際にはこのように、「やりたい事やったもん勝ち!」なのだ。
廃材生活のウチも一緒。
素人が廃材で家なんか作れるの? 自給自足なんて出来る訳ないやん? 薪の生活なんて? 自宅出産?? 学校に行かないと? 定期収入なしでどうなんの? 老後の生活は??
などと、やる前から心配ばかりして実践に入らなければ現在の廃材天国は成し遂げられてはいまい。
何の裏づけも確証もなしに、 「やりたいからやる!」 と、やってしまって形になった場を肌で感じてみよ!
そこには、表面に見えるだけじゃない、奥から滲み出る空気がある。 その空気には、 存在感、 自信、 説得力、 が満ち溢れる。
その場には正に今までの経験が凝縮したオーラが放たれるのだ。
見るしかねーぞーっ
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