連休は広島に遠征してきた。
その名も「私はストーブだ」という薪ストーブのイベント。 http://iamstove.tumblr.com/
元々は「I am stove.」という韓国でのイベントに行って熱くなった方たちが広島でやり始めたイベントで、今回が2回目。 「ロケットストーブ」の第一人者である石岡さんと、うちも月いちで届けてもらってる自然養豚の坂本さん。 この2人と広島近辺の自作薪ストーブの実践者や薪生活の実践者が集うマニア向けのイベント。

「桜の山農場」の坂本さんのブログ http://ameblo.jp/sakuranoyama/entry-11956454154.html
出店者はマニア揃いでも、お客は普通の家族連れなんかも多く、かなり盛況だった。


















実は山陽自動車道を飛ばして会場に向かう途中、我が天ぷらカーのエンジンの吹けが悪くなった。 登り坂は軽油に切り替えないと苦しくなった。 一ヶ月前ぐらいに天ぷらフィルターの交換とストレーナーの清掃を同時にやったのに、、、。
会場に着いて坂本さんに工具を借りて帰りは好調に走れた。 やっぱり、ソコソコの工具は積んどかなね。 車載工具では届かんボルトの向こうにストレーナーがあるし。
結論は長期沈澱での濾過割愛はこれからの季節にはリスキー。 数ヶ月という超長期沈澱ならいざ知らず、夏に油を使い過ぎて最近は沈澱期間が短い。 またしっかりと濾過をしようっと。


うちも他の出店者も基本はゴミになるパックなんかは使わない店が中心。 パックの店に行って100個入りとか見てると、「ゴミを金出して買うのか。」という情けない気持ちになる。 地球に優しいとか謳い文句つけるためじゃなく、パック代倹約するぐらいの経営努力してみんかい。 ここにあるプラ皿どころか、立派な陶器の食器もまた解体現場で日々無駄に捨てられまくってるんだぞ。 そういうの集めるとすぐに数百セットの食器になる。
薪ストーブなり薪生活を実践していくと、自作、手作り、無添加、創意工夫、、、とどんどん関連して発展してゆく。
韓国のこのイベントの発案者であるキム・ソンウォンさんの言葉は廃材建築家と通じるものがある。 「薪ストーブを自作する事で、何でも工夫を凝らして自作するようになる。」 「実質本位の適正技術=適当技術」
家でもストーブでも天ぷらカーでも、自作するという事はその構造が自分の頭に入るという事。 もし不具合が起きても、「あそこをもうちょい長く延ばすといけるかも。」とすぐさま対処法を思いつく。
更に【自作×廃材】という式からは【自由】という答が導かれる。
自作する時にもすぐに、「6㎜の鉄板は高いしー。」と金額で二の足を踏む事もあろう。 そこが、このドラム缶やペール缶という廃材利用のストーブなのに、クオリティーの高いシステムというのが今回の大発見だ。 ドラム缶の中にはヒートライザーという断熱材が入っており、直火でドラム缶が傷んだりしない。
まずはタダの材料と工夫しながら自作する時間の確保が最優先だぞ。 何を差し置いても、自分の自由な時間を時給に換算して切り売りする事を慢性化させてはならない。 この一ヶ月だけとかの季節労働や、うちの請け負い仕事のような、期間限定が望ましい。
自作には時間がかかる。 しかし、繰り返しやってるうちにあっという間に出来るようになってくる。
ちょいちょい、こういう達人たちとの交流により自分の経験に素晴らしい知恵がプラスされる。
「やりたいのに出来ない。」 その一番の原因は「具体例を見てない。」というのがある。 自分がやってみる前に、実際に実践してる例を見ると断然イメージが変わる。 「あんなんしてるわ。」 というのを見ると、「よし、自分にも出来るかも。」と思える。
うちの薪生活なりホームスクーリングも実践されてる先輩方を見て、「いけるんや!」というモチベーションを得たから。 このブログを見て廃材天国は凄いと思ってる者も居るようやけど、実際には適当な経験の積み重ねで、広く浅くと言った感じ。
【スペシャリストを目指さない】というのもうちのコンセプト。 何でもやれる昔の百姓がお手本。
最近では益々自分のやってる事に満足して、ヨソに出かける頻度も減りつつあったけど、このイベントに出てほんとによかった。
やっぱり、交流しての情報交換や意識の疎通によってお互いに得るものは大きい。 しかし、みんな若くて一軒目の廃材ハウスから14年といううちでさえ、ベテランの域に入りつつあるというのも感じた。
来年も出たいイベントが増えてワクワク!!!